【防災】アレルギー用の食料備蓄は停電を前提に常備すべき

台風の空

令和元年9月5日に発生した台風15号は、9日に千葉市に上陸後、東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城に大きな被害をもたらしました。

 

台風一過後のニュースは、約2週間経過した今でも、鉄塔や電柱の倒壊、強風・倒木による電線の切断による停電被害が続いているという報道がされています。

電気が不通のため、冷蔵庫や電子レンジなどの家電が使えないことがとても不便だという、被災された方のインタビューがとても印象的でした。

送ってもらった救援物資が、電気が使えないがため食べられないとのこと。

 

結局は自分の身は自分で守るという【自助】が防災のすべてにおいて言えることで、災害時に困らないよう、食料品の備蓄はとても大切だと、今回の台風被害で改めて気づかされました。

 

そこで、実際に災害にあったらどんなことが困るのか、停電に備え何を用意しておけばいいのか。

想像できるシュミレーションから、食物アレルギーっ子がいる家庭はどんな食料品を備蓄すべきかを考えたいと思います。

 

避難所で配給される食料を決して頼りにしてはいけない。

配給のものに食べられるものがあればラッキーだ。

 



 

電気が止まる、ということ【停電】

電気が止まる、ということは電灯がつかないうえ、コンセントにつなげる電化製品は使えない、ということです。

  • ポットでお湯を沸かせない
  • 冷蔵庫のものが腐る
  • 電子レンジ調理ができない

 

停電による食に関する困りごとといったら、まずこれらが思い浮かびます。
IHクッキングヒーターも動きません。

 

インスタント類はあるけど、結局食べられないじゃんとなるわけです。

 

 

カセットコンロとガスボンベは今すぐ買うべき

このようなことにならないよう、家庭用カセットコンロ+ガスボンベは必ず一家に一台持っておきましょう。これで大体のインスタント類は食べられます。

もちろん災害がおこってから買いに行っても、売切れで手に入りません。

 

できれば防災用品としてしまい込んでおかず、鍋料理のときなど、ふだんから使ってください。

カセットボンベの使用期限は7年とされています。ボンベのゴムパッキンの耐用年数が7年ですので、ふだん使いしていれば補充しますから期限切れということにはなりません。

 

そして、使っているところを子どもにも見せておきましょう。

その際にボンベを高温にならない場所に保管しておくことや、いたずらで火事になる危険性などよく話しておくといいですね。

 

災害のあとは、必ずガソリンスタンドにも人が殺到します。2時間待ちで20リットルまでしか入れられないなど、かなり制限されます。

 

想像してみて下さい。
そんな大切なガソリンを使って、ホームセンターまでガスコンロを買いに車を走らせるのはどうですか?。

まして災害時に家族を残し、ひとりで出かけることもいけません。不安の多い災害時こそ、家族は一緒にいるべきです。

明日と言わず、今日の帰りに買いに行きましょう。

 

 

 

 

停電前提で常備すべき アレルギー用食料品

非常用持ち出し袋

最近ではアレルギー対応の非常食がありますので、いくつか非常用持出袋の中に入れておくと安心です。

けれども、それはあくまで非常食。食べ慣れたものではないので、あくまで保険・安心材料です。

ですから大事なのは普段食べ慣れていて、なおかつ持ち出しも簡単な食料を常備しておく方が大切だし、現実的といえるでしょう。

 

 

缶詰類

缶詰ならばそのまま食べられるものばかりですが、なかでもこの【いなば】のカレーシリーズはいちおしです。

1缶100円前後という安さだし、おいしいのでママのランチ用などに常備して「いつも家にある」状態にしておけます。

辛さは事前に食べさせ、確かめておきましょう。

非常用持出袋にジプロックなど耐熱性のある保存袋を入れておけば、中身をあけて湯せんで温めることも可能です。

いなば缶詰

ガパオチキンバジル

  • 原材料名:鶏肉、スパイス、ハーブ類(にんにく、唐辛子、バジル)、砂糖、オイスターソース、大豆油、醤油、ナンプラー、酵母エキス、食塩/増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤(一部に鶏肉・大豆・小麦・魚介類を含む)
  • 価格:100円前後(2019年9月時点)

 

チキンとタイカレー

  • 原材料名:鶏肉、ココナッツミルク、カレーペースト(にんにく、唐辛子、レモングラス、食塩、シャロット、カレーパウダー、ガランガル、こぶみかんの皮、こしょう、クミン、ターメリック)、野菜スープ、鶏脂、砂糖、大豆油、ナンプラー、スパイスハーブ類(唐辛子、こぶみかんの葉)、チキン風味調味料(たん白加水分解物、鶏脂、酵母エキス)、食塩、/増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、(一部に鶏肉・大豆・魚介類を含む)
  • 価格:100円前後(2019年9月時点)

 

ソイジョイ【SOYJOY】

ソイジョイは小麦粉を一切使用しておらず、グルテンフリー。そのかわり、大豆から作られていますので大豆アレルギーの場合は食べられません。

ダイエットにうれしい低GI食品だし、タンパク質の補給にも使えるので、一年中ダイエットしているママ用に常備しておきましょう。

いろいろなフレーバーがありますが、なかでもクリスピープレーンは素朴な味で子どもが食べやすいかと。

なお、フレーバーによってアレルゲンが違いますので必ずご確認を。

 

soyjoy

 

SOYJOY(クリスピープレーン)

  • 原材料名:大豆粉(国内製造、遺伝子組み換えでない)、マーガリン、大豆パフ(大豆たんぱく、タピオカでん粉)、砂糖、パパイヤ加工品、パイナップル加工品、難消化性デキストリン、食塩/香料
  • 価格:100円前後(2019年9月時点)
  • アレルゲン:大豆

 

パックごはん

災害時、避難所では水を入れるだけで食べられるアルファ米が配給される場合もあります。

ですが、出来あがるまで水だと60分、お湯でも15分かかります。

ここはやはり、湯せんもできるパックごはんを日ごろから常備しておきましょう。

ご存知のとおり、災害時はパックごはんとカップラーメンが瞬く間に売切れます。

 

 

【冷凍】枝豆

徐々に冷気がなくなる冷蔵庫、とりわけ冷凍庫はほとんどのものがダメになるでしょう。

とくに夏場はそのスピードも速いようです。

 

けれども解凍すれば食べられる枝豆を覚えておきましょう。

タンパク質豊富で、栄養もありますから、夏だけといわず通年冷凍庫にあるといいですね。

ただし、解凍後は保存がきかないので、すべて食べきることが大切です。

 

 

 

まとめ

令和元年9月、関東地方に被蓋をもたらした台風15号。

とくに千葉県では2週間経過してもいまだ停電が続き、たくさんの住民の方が不便を強いられています。

災害で停電が発生した場合、アレルギーっ子の食事は、親の準備にかかっています。

 

避難所で配給される食料を決して頼りにしてはいけない。

配給のものに食べられるものがあればラッキーだ。

 

あなたの準備・心構えは大丈夫ですか?

 

 

 

 

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